2017年03月19日

新聞配達員の正社員を辞めた理由〜1年前のお話〜

1年近くたって、少し心の整理が出来たので、前職『新聞配達員』の正社員を辞めた時のお話をします。
これが、新聞配達の最後の記事になります。

言葉少し濁してたりしましたが、自分がいた新聞販売店は『朝日新聞』でした。
新聞業界にいられた方、少し前々からいらっしゃる方には、有名なお話だと思いますが、
『慰安婦記事の報道問題』を起こしている最中、主任として販売店で営業・配達に携わっていました。
あの問題で、本社も相当な被害を被ったと伺っていますが、本当にきつかったのはその下の販売店、そして直接お客様と対時しなければならない専業の正社員だったと思います。

『おたくの新聞どうなってんだ?』『悪いけど、他の新聞に移らせてもらうよ。』『契約解約できないかな?』『こんな新聞、配達・営業してて恥ずかしくないの?』
こういった話を、毎時店に電話や、営業の先々で言われました。
特に長期で固定(拡材なし)で取っていたお客様の一部の怒りはすさまじかったです。
朝日新聞のOBの方々でさえ、解約を申し出るくらいの騒ぎでしたので、どれほど大きな影響を及ぼしたが想像してくれれば助かります。

不着が多かったり、時間を早く配ってくれ、もしくは拡材の多少の相談なら、販売店の主任としてある程度対応が出来ます。・・・ただ、新聞の記事の内容については、販売店ではどうすることもできません。
本社は、全読者に『タオル1枚と謝罪文の紙』を配るように指示を出しましたが、ネット上でもずいぶん批判がありましたが、やってる自分らはもっとうんざりです。
『こんなのでどうこうなる問題じゃない』・・・そう分かっていても勤めてる以上やるしかありません。

営業職として、この状況でも継続のカードをあげなきゃいけません。
クオリティペーパーとしてのブランドが地に堕ち、新聞の中身に相当の疑問視がついてるこの商品をどうやって売り込むか・・・・
自分は、新聞じゃなくて『自分』をアピールしてました。
新聞の中身はともかくとして、不着しないように、お客さんのちょっとしたことにも対応できるように、自分だから取ってもらえるように、そういう営業に切り替えて営業してました。
結果、お客様の層がよかったのか、全区域、全担当の区域で自分の区が、慰安婦問題による解約が最も少ない区になりました。(主任でしたので他の区も手伝ってましたが、メインの区ではです)
店全体の部数は、大きく下がりましたので、賞与が削られたり、いろりろ待遇面が大きく悪くなったのは、以前に書いた通りです。


そうして、少しほとぼりが冷めたころ、こう言われました。
『区域の担当を変更しよう。人を変えれば、今以上に新勧が上がるようになるだろ?』
・・・・・・・は???
自分は『主任』で、提案してきた相手は『所長・店長』です。
少し擁護しておくと、新聞屋は、営業成績が悪かったり、部数の増減状態、区の客層などで担当者を替えることは、良くある話です。長く経歴を持つ人ほどその考えが強いとも思います。リフレッシュすれば内容が変わると・・・。

この状況じゃなければね・・・。

自分は上に向けて猛抗議しました。
『他の新聞屋が問題に付け込んで、攻勢を仕掛けてきてる中、既存のお客様をいかに辞めない様に努力するのが必要なのに、わざわざ新規の区域に変更して、落ちやすくしてどうなるんだ?』
『既存のお客様は営業しなくても取ってくれる、大事なのは新規のカードを上げることだ、そうしないと売り上げがあがらない。』
・・・自分の意見・話は聞き入れてもらえませんでした。
これも相手を擁護しますと、固定(拡材なし)のお客様にわざわざ落ちないように営業をするなんて、業界ではまず意味不明ですし、自分の店でも自分しかやってません。1円も自分のお金にならないし、成績にもならないですし、見た目わからないといってもいいでしょう。

この意見を通す=店の部数が確実に大きくさがる。
給料面・待遇面が悪くなり、この意見を通すともはや先が見えないと判断した自分は、退職を願い出ました。

辞める数ヶ月前には、所長は拡張団を二日に一回のペースで入れてました。
悪名名高く、セールスがすさまじく得意な彼らでさえも、0〜1枚(このペースで団入れられてたら当然かもしれませんが)、その中身の拡材オーバーやバグ、かなり悪質なひっかけなど、かなり悪いカードと言わざる得ないカードしかありませんでした。
(元々、拡張団はカードあげるのが目的ですので、中身は二の次なのですが)
その頃には、
『拡材やセールストークでうまく営業すれば新規のカードはあがる。慰安婦記事の問題なんてもう終わった話だろ?』
と、おっしゃってた所長も既存のお客様の引き留めに回るように指示を出してました。
・・・遅すぎるよ・・・。それなら、担当区域替えるなよ・・・。



辞めた後、一度だけ、仲の良かった従業員に話聞いたことがあったのですが、散々だったそうです。
新勧上がらず、既存のカードはどんどん落ちて行って、特に自分の区域の部数の減りが激しく、あらたに副業を始めなけれなやっていけない状態になってしまったそうです。
新聞屋が畑違いの仕事をする、もはや何屋だがわからん状態です。


もし・・・自分の意見が通っても、部数の減少がやや緩やかになる程度で、結局変わらない結果にはなったと思いますので、見切りをつけられたという面では良かったのかもしれません。
ただ、お世話になった所長に、店の見通しが悪くなるって分かってて意見を止められなかったのは、少し悔いが残ってます。
自分がいた店は、所長が営業に出る店ではなかったので、お客様の現状がうまく把握出来ていなかったんだと思います。店長?・・・営業に出ててあの意見に賛同したんだら『論外』です。


あくまで自分目線の話ですし、自分が100%正しいわけじゃなく、自分にも非があったとは思っています。
・・・でも・・・やっぱ・・・続けられなかったなぁ・・・。








posted by くろタヌキ at 01:51| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 新聞配達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
新聞販売の前職を辞められた判断は、良かったと思いますよ。
くろタヌキさんは、「自分にも非があって・・うんぬん」と思っておられるかも知れませんが、全く非は無いと思いますね。
日本は、幸いにして職業選択の自由がありますし、それ以上に、資本主義社会というのは、結局事業とかは、「根本的な善悪」と言うより、人々の欲求に答える「需要と供給」ですもんね。
株にも通じますね。
※「根本的善悪」・・・殺生・偸盗など
それより、社会構造として許せないのは、農家、大工さん、技術者や期間工、福祉など、現場で一生懸命に働く人々がいる一方で、その人々からピンハネして楽している人も居るという事実があることです。
そういったところは、現実あると思いますよ。
私も、大企業→期間工→中小企業→大企業(技術派遣)を経験し、
また、地方公務員の世界なども色々見てきてます。
暇でわざと仕事作っている公共の○○館などに居る人々や大企業のそういった課にいる人々も居ます。
なので、そういう日本の社会構造から多少なりとも自由になる選択を若い内にした方が、得策なのかもしれません。
日本中の人々が、100% 資産10億以上の資産家になったら、労働を好んでする人々が居なくなるから、わざと借金国家にしているのでは?みたいな、ところありますね。
また、やる気があれば、小さくても独立や起業も含めて楽しんでやれる仕事を将来やるのが、望ましいかも知れませんね。
Posted by かんろ at 2017年03月20日 22:13
かんろさん、コメントありがとうございます。
少しニュアンスは違うと思いますが、初めて投資に触れた時に近いこと感じましたね。
自分は、その時はフリーターで1時間を800〜900円前後で、ひぃひぃ言いながら働いているのに、その裏で一瞬で数十万を動かしてる世界がある・・・なんとも言えない気持ちになりました。

子供ではないので、社会がそういうものだっていうのも十分に理解しています。
心情はともかく・・・清濁飲み込んで、うまく立ち回っていきたいものですね。
Posted by くろタヌキ at 2017年03月22日 07:27
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